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アウトドア用品のレビュー

これを買えば間違いなし!登山用シュラフ(寝袋)の選び方とおすすめのシュラフ

登山をしている人

テント泊登山はもちろん、キャンプやその他のシーンで非常に役に立つシュラフ。シュラフ=寝袋=スリーピングバッグです。

ちなみにシュラフはドイツ語です。どうでもいい豆知識ですね。私は2種類の登山用シュラフを持っていますが、登山やキャンプ以外でも非常に重宝しています。

仕事がぶっ飛んで忙しい時の会社での寝泊まり・・・・スロットイベント前の徹夜の並び・・・奥さんに家を追い出された時の車中泊・・・etc

とにかく、登山用寝袋を持っていたおかげでハードなシチュエーションに対応出来た過去があります。¥30代男性はシュラフを持っておいて損はない!

と言う事で、今回は登山用のシュラフの選び方について、詳しくご紹介します。

 

登山用シュラフに求められる性能

一般的にオートキャンプや車中泊で利用されるテントと、登山用のテントでは求められる条件が変わってきます。

大きく分けて、登山のテント泊でシュラフに求められる条件は

  • 軽い、小さい事
  • 防寒性に優れている事
    (登る山の気温に対応している事)

たったこれだけですが、アウトドアショップには様々なメーカーのシュラフがズラリと並び、価格帯もピンキリです。

ここからは、具体的な選ぶポイントについて説明していきます。

 

シュラフの形状を選ぶ

シュラフの形状(外観)は、大きく分けて2つ。マミー型と封筒型があります。
それぞれの特徴をご紹介します。

 

封筒型

封筒型寝袋

長方形の布団のような形で、寝心地も布団に近いイメージ。ファスナーでサイドが全て開く構造になっているモデルが多く、商品によっては2つを連結して大きなシュラフにすることもできたりします。
The・寝袋!って感じですね。

メリット
・寝心地は良い(布団っぽい)
・価格が安い

デメリット
・シュラフが身体に密着しない為、寒い所ではキツイ
・マミー型と比べて重い
・マミー型と比べてかさばる

 

マミー型

マミー型寝袋

マミー=ミイラ で想像がつくように、さなぎのような形のシュラフです。登山用シュラフと言われてイメージするのはこっち。

メリット
・密着性が高く、防寒性に優れる
・軽い(良い商品は)
・封筒型よりも畳んだ時小さくなる

デメリット
・価格が高い
・圧迫感がある。

 

登山用ならマミー型一択

登山のテント泊で何よりも求められるのは『防寒性』『軽さ、省スペース』です。
その為、登山テント泊を想定している場合はマミー型を選びましょう。

封筒型は、オートキャンプなどの車でシュラフを運べる場合や、家で非常用に置いておくには適していますが、実際に山に担いで持っていくには不向きです。

 

シュラフの素材を選ぶ

続いて選ぶべきはシュラフの中綿の素材です。
大きく分けて2つ、『化繊』と『ダウン』があります。

 

中綿が化学繊維

化学繊維の中綿

化繊=化学繊維を中綿に使用しているシュラフ。化繊と一言でいっても素材の種類はたくさんありますが、特徴としては下記の通りです。

メリット
・価格が安い
・水、湿気に強い
・自宅の洗濯機で洗濯できる
・使った後のケアは簡単

デメリット
・重い
・保温力が弱い
・かさばる

 

中綿がダウン素材

ダウン素材の中綿

ダウン=羽毛を中綿に使用しているシュラフの事。ダウンジャケットや羽毛布団を使った方は想像がつくかと思いますが、なによりも軽くて保温力に優れる高級素材です。

メリット
・軽い
・かさばらない
・保温力に優れている
・寝心地が良い

デメリット
・価格が高い
・水に弱い
・湿気に弱い為、使った後のケアが必要
・保管時も気を抜くとカビる
・手洗い(踏み洗い)が必要

 

登山用ならダウン素材を

登山で使用する場合は、軽さと保温力を両立させたダウン素材がおススメです。

価格は化繊素材のシュラフに比べて高くなりますが、ちゃんと使用後のケア(陰干しや手洗いなど)を行えば、長く使う事が出来ます。

シュラフは頻繁に買い替えるようなモノではないですし、登山のテント泊に置いて非常に重要なギアですので、多少値は張っても、ダウンのシュラフを選んでほしいです。

 

使用する温度で選ぶ

シュラフの形と素材を選んだら、あとは使用する温度帯に適したシュラフを選びます。

一般的には3種類のタイプ~選ぶことになります。オールシーズン用というラインナップも一部ありますが、全てのシーズンをカバーする事は難しいです。

 

シュラフの使用可能温度域の見方

シュラフの使用可能温度域の見方

シュラフによって、それぞれのスペック表記があり、利用に適した温度域を確認する事が出来ます。
例えばイスカ社のシュラフなら、『最低使用温度0℃』、モンベル社のシュラフの場合なら、『快適睡眠温度域』0℃・『使用可能限界温度』-10℃といった感じで表示があります。

基本的には、モンベルの場合であれば【使用する場所の平均気温が快適睡眠温度域を満たすシュラフ】を選びましょう。使用可能限界温度で利用すると、正直めっちゃ寒いです。シュラフだけじゃ寝れません。

たとえば、5月の残雪期に北アルプスの3000m峰でテント泊をしたい場合、頂上周辺の気温は0℃前後の為、モンベルのシュラフであれば#1か#3を選ぶと言ったイメージです。

イスカのシュラフの場合は、【最低使用温度+5℃~10℃】くらいが、モンベルで言う快適睡眠温度域とみなしてよいでしょう。

 

夏用シュラフ

登山用シュラフの夏用とは、だいたい10℃以上の気温を想定した寝袋です。20℃を超えると、正直暑くてシュラフなんて着てられないのでシュラフカバーやインナーシーツ一枚で十分かも。

と言う事で私は夏専用のシュラフと言うものは持っていません。

ただ、低山中心の登山や、2000m越えのテント泊は夏にしかしない!と言う方は、快適睡眠温度域10℃前後の夏用のシュラフを購入しても良いでしょう。

 

3シーズン用シュラフ

登山用シュラフを始めて買う場合は、まずは3シーズン用を買う事をおすすめします。ダウンのマミー型のシュラフの場合、決して安い買い物では無いので何個も買う事はできません。(私はお金ないからね)

と言う事で、私も最初に買ったのはモンベルの3シーズン用シュラフでした。(#3 快適睡眠温度域0℃、使用可能限界-10℃)

いきなり、厳冬期の登山に挑戦する事はないと思いますが、ゴールデンウィーク中の残雪期などは、この3シーズンでなんとかイケます。

また、これ以上上のモデルは、防寒性能と引き換えにかなりかさばってしまうので、まずは3シーズン対応のシュラフを検討してみてください。

 

冬用

快適睡眠温度域-10℃前後のシュラフを指します。
ここまで来ると、本当に厳冬期の登山に使用用途が限定されます。そしてサイズもかなり大きくなります。

冬山登ろうとする方は、このページに書いてある事にはとくに用はないベテランの方だと思うので割愛しますね・・・

ちなみに私は、モンベルのダウンハガーの#3と#1を持ってます。

 

※追記※
モンベルのシュラフのサーマルチャートが改正されて、【コンフォート温度】【リミット温度】【エクストリーム温度】の3種類に分かれていました・・・

 

おすすめの登山用3シーズンシュラフ

個人的に最後までどちらを購入するか悩んだ2モデルを紹介します。モンベルと、イスカの3シーズンダウンシュラフです。

 

モンベル ダウンハガー800 #3

モンベル ダウンハガー800 #3

重量(バッグ込) 600g
収納サイズ φ14×28cm(3.4L)
コンフォート温度 3℃
リミット温度 -2℃
定価 27,500円(税別)

最終的には私はモンベルのダウンハガーを購入しました。一番お勧めです。
おすすめのポイントとしては

・スーパーストレッチ素材の利用により、135%の伸縮率。
まじでよく伸びます。シュラフに入ったまま中で胡坐(あぐら)をかいて座ったり出来るくらい伸びます。

・とにかく小さくて軽い。
ライバルのイスカエアと比較しても軽く、小さい。ダウン素材の特徴を100%活かしたコンパクトさ。

・表面生地は撥水加工されている。
ダウンシュラフの天敵の水濡れ。冬場にテント内で寝ると、結露などで湿気っぽくなったり濡れてしまう事がありますが、結構強力な撥水加工が施されているので、染み込みにくいです。
(注:もちろん家に帰ってからの陰干しや保管方法等は気をつけないといけません)

 

イスカエア 450X

イスカエア 450X

重量(バッグ込) 840g
収納サイズ φ16×32cm
コンフォート温度 -1℃~6℃
リミット温度 -6℃
定価 36,000円(税別)

イスカの寝袋は玄人ウケする事が多いようです。細部まで細かい造りになっており、シュラフに入った時の一体感が凄いとか・・・

私も、購入する時モンベルとイスカで試しにシュラフに入って比べてみましたが、モンベルに比べてストレッチ性はありませんが、一体感があるような感じがしました。

おそらく、立体裁断というんでしょうか・・・立体的に体に合わせた造りになっていると思います。

最終的に私はモンベルのダウンハガー#3を購入しましたが、全く後悔はしていません。控えめに言って最高のシュラフです。

購入して3年が経ちましたが、とてもお世話になっています。(山以外でも)登山用にまず最初に購入すべきシュラフとして強くお勧めします。

 

まとめ

登山用のシュラフを購入する際に見るべきポイントをまとめると下記の通り。

  • マミー型を選ぶ
  • 中綿はダウン素材
  • 使う温度域を想定して選ぶ
  • 初めてのシュラフなら3シーズンを

また、シュラフさえあればテント泊では十分というわけではありません。他にもシュラフの下に敷くマットが無いと厳冬期・残雪期はヤバいです。

マットで地面からの冷気を断熱する事で、はじめて快適な睡眠を得る事が出来ます。 私は以前、残雪期の燕岳でマットを忘れて死にそうになりました。

シュラフの下に敷くマットや、シュラフカバーやピローなどの小物についても、また別途記事を書きますのでよろしくお願い致します。

 

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