スーツはビジネスで着用することになると、休日以外は毎日使用するので一番多く着る服になります。
20代だとリクルートスーツや量販店の2着でいくらの安価なスーツを着用する人が多く、着潰してから新しいスーツを買う事が多いです。
しかし、30代になったら良いスーツを長く使うスタイルに変えていきたいところです。
スーツは長期間着用し続けるものですので、毎日ちゃんとケアして長持ちさせることが重要です。高価なスーツを複数着揃えて、ちゃんとケアしながら着回せば、量販店のスーツを着潰すよりもコストパフォーマンスも良いです。
今回は、スーツの正しいお手入れの仕方についてご紹介します。
スーツの普段のお手入れ
スーツは必ずハンガーにかける
スーツのお手入れの中でも、最も基本的なことは、毎日ちゃんとしたハンガーにかけるということです。
仕事帰りに疲れてしまい、スーツをそのまま床やイスに置いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。スーツには型がありますので、そのまま置いてしまうと型くずれしてしまい、スーツが傷んでしまいます。
スーツの型崩れを防ぐためには、かならずハンガーを使用するようにしましょう。ハンガーの種類は、スーツのサイズに合っているものを使用する必要があります。
サイズに合っているハンガーは、肩のラインを見れば分かるので、長さが丁度良いものを選びましょう。肩先が柔らかいもので、ゆるやかにカーブしているものがオススメです。
洗濯用の針金の細いハンガーではなく、木で出来たスーツ用のハンガーを利用する事で型崩れを防ぐだけでなく、一日着たスーツの湿気を吸収してくれる働きもあります。
スーツ・ジャケット専用ハンガーの中では、【ナカタハンガー】が非常に人気でおススメです。シャツ用もセットで5本ずつあれば文句なしです。
ポケットにものを入れたままにしない
ポケットにものを入れたままにすると、やはり型崩れの原因となってしまいます。サイフやスマートフォンはついついポケットに入れたままにしてしまうこともありますが、しっかりと取るのを習慣づけましょう。
着こなしの面から考えても、普段からスーツのポケットには何も入れないようにしたいところです。最低限、スーツのポケットに入れるのはハンカチとスマホ程度におさえましょう。
スーツをブラッシングする
スーツにダメージが残ってしまう原因は、型崩れだけではありません。スーツにホコリがついていると、汚れの原因になってしまうだけではなく、虫食いが発生してしまう原因にもなります。虫食いが発生してしまうと、スーツに穴が開くので着用することができなくなってしまいます。
ブラッシングをするときは、すぐに行うのではなくまずは軽くスーツをたたきましょう。そうすることで、スーツについているホコリを浮かせることができます。ブラッシングは、ハンガーにかけながらスーツの上から下にかけるようにしましょう。
陰干しする
スーツは、毎日着用するとダメージが残りやすくなってしまいます。このことを防ぐためにも、一日着用した後は、一日陰干しするようにしましょう。陰干しすることで、スーツを長持ちさせることができます。したがって、最低限スーツは2着所有しておきたいところです。
理想は、1シーズンで5着を揃える事です。平日毎日違うスーツを着れば、それぞれのスーツは週に1度だけしか着ませんので劣化も遅くなり型崩れもしにくく、長く使う事ができます。
スーツの定期的なお手入れ
スーツにアイロンをかける
アイロンをかけることによって、スーツのダメージを取り除くことができます。アイロンをかけるのにもテクニックが必要ですので、普段からスーツにアイロンをかけるようにして、うまくなるようにしましょう。
スーツをアイロンにかけるときは、パーツごとにかけることが大切です。アイロンをかけることによってセンターラインを作ることもできます。センターラインがあるスーツは、パリッとした印象を与えることができます。
ホテルなどに泊まったときに、ズボンプレッサー(パンツプレッサー)というセンターラインをしっかりつけてくれる機械を見かけた事があるかもしれませんが、プレッサーを使うとセンターラインがずれてしまったりする恐れもありますので、基本的にはアイロンで丁寧にプレスしてあげましょう。
ガーメントバッグの使用
スーツを保管するときは、ガーメントバッグを使用するようにしましょう。ガーメントバッグとは、スーツ専用の収納ケースで、サイズがピッタリなので収納に適しています。
出張でスーツを持ち運ぶ際などに、ガーメントバッグを利用すればシワも最低限に抑える事ができます。
ガーメントバッグを使用することによって、スーツにホコリがつかなくなります。衣替えなどで長期間保管することになるときは、必ずガーメントバッグを使用するようにしましょう。
クリーニングの利用
量販店では最近『洗濯機で洗えるスーツ』も人気になってきていますが、やはり家で選択し続けると生地がよれてきて見た目も悪くなってきますので、あまりおすすめしません。
スーツは、基本的には水洗いに向いていません。洗濯機に入れて水洗いをしてしまうと、一時的に汚れを落とすことはできますが、それ以上にスーツにダメージが残ってしまうことがあります。
スーツは水洗いするのではなく、アイロンのスチームを使用するなどしましょう。
しかし、自身でスーツの手入れを行うのにも限界があります。スーツが汗臭くなってしまった、スーツにシミができてしまったなどしたときは、素直にクリーニングを利用するようにしましょう。
クリーニングを利用することで、しつこい油汚れなども取り除くことができます。
クリーニングの費用ですが、スーツ上下でおよそ1,000円から2,500円ほどとなっています。現在では、宅配クリーニングを行っているところもあります。宅配クリーニングを利用すれば、近隣にクリーニング店がない、クリーニングに持って行くのが面倒なときでも手軽にスーツをきれいにすることができます。
関連記事)スーツをクリーニングに出す頻度や気をつけるべきポイント
まとめ
- スーツは毎日手入れを怠らない事!
- 複数のスーツを着回す事
年代があがれば、スーツは高級なものになり長持ちさせることが重要になります。普段からしっかりとスーツのお手入れをするようにして、大切に使用するようにしましょう。
いきなり5着も揃えるのが難しい場合は、自分の体にフィットした良いスーツを1着ずつ増やしていくこともビジネスファッションを楽しむ秘訣です。