ボールペンと手帳は、取引先へ訪問した時や商談中、必ず机の上に出すアイテムです。
そのため、腕時計や靴、スーツと同様よく見られるアイテムの一つだといえるでしょう。
つまり、時計や靴に気を使っているビジネスマンなら、ボールペンもちゃんとした物を使うべきじゃないですか?
という話は置いておいて、今回はそれぞれの国を代表する高級ボールペンブランドと人気の主要なモデルを1本ずつご紹介していきます。
ビジネスユースの高級ボールペンブランドは世界各国たくさんありますが、どれも歴史があってカッコいいですよー。
ビジネスシーンで利用するならどのボールペンが良いか?
個人的な意見ですが、知名度や上品さを考えるとパーカー、モンブラン、CROSSが良いかと思います。
また、その中でも極力、シルバーやブラックのボールペンを選べば嫌みもなく、冠婚葬祭などでも利用できるためオススメです。
重度の高級筆記具マニアでもなければ、高級なボールペンは1本あれば十分でしょう。
なので、あまり奇抜なデザインは避けて、シンプルで主張しすぎない一本を持っておけば一生モノとして使うことができますよ。
僕はモンブランのボールペン使ってます。
ちなみに僕は、2番目に最初に紹介するモンブランのマイスターシュテックを1本持っています。
4万円代ということで買うのに躊躇しましたが、結果的に買ってよかったと思っています。
まだ30代前半ですが、使っていてとくに嫌みを言われたりする事もありませんしオススメですよ。(陰で言われてたらショックですが...)
PARKER(パーカー):フランス(イギリス)
まず最初に語るなら、PARKER(パーカー)でしょう。1888年にフランスで誕生した高級筆記具ブランド。
大きな歴史が動く瞬間に活躍してきた一流ブランドなのです。
パーカーの筆記具の特徴は、「優れた耐久性」と「シンプルで美しいデザイン」。
1962年には、ロイヤルワラントと言われる英国王室御用達メーカーに認定され、世界中で最も愛されているペンの愛称で呼ばれています。
1987年にイギリス資本が入り、1993年にアメリカのジレット社に買収された後に現在はアメリカのサンフォード傘下にいます。
デュオフォールド
1921年の誕生以来、卓越性を体現し続けてきた「デュオフォールド」は、パーカーの中でも最も象徴的なコレクションです。
ダグラス・マッカーサーをはじめとして数多くの著名人が愛用しています。また、太平洋戦争の降伏文書の署名もパーカーのデュオフォールドが使用されたのは有名な話。
パーカーの優れたクラフトマンシップにこだわった上で、細部まで考え抜かれて作られています。
エースの天冠や18金のペン先などの象徴的なデザインから貴金属を使用した仕上げ。
あらゆるパーツが最高の書き味を実現するために手作業で丹念に組み立てられています。
MONTBLANC(モンブラン):ドイツ
高級筆記具を語るならこちらも外せませんね。
MONTBLANC(モンブラン)は、1906年にドイツで創業した高級筆記用具メーカー。
ホワイトスターと呼ばれる白い星形のトレードマークは、ヨーロッパ最高峰のモンブランに積もる万年雪を模したマークで、「ヨーロッパの最高品質」である事の象徴とされています。
独特な書き味の滑らかさや、漆黒のボディが美しく、持つ人に所有する喜びを与えてくれるドイツの最高級文房具ブランドです。
マイスターシュテック
MONTBLANCは1972年、後に筆記文化のアイコン的存在になる伝説の万年筆「マイスターシュテック(MEISTERSTUCK )」を誕生させました。
美しいフォルムや機能的なデザインは多くの人を虜にし、今なお世界中で支持を集めています。
そのスピリッツは万年筆だけに及ばずボールペンにも受け継がれていて、世界中の重要なビジネスシーンで愛用されていることでも有名。
ヨーロッパでは条約の調印時にサインする時に使われるほどの信頼と歴史があります。
CROSS(クロス):アメリカ
米国で最も長い歴史を誇る筆記具ブランド「クロス(CROSS)」。
1846年の創業以来、高級筆記具のパイオニアとして世界をリードしているブランドです。
とくに、創業者のアロンゾ・タウンゼント・クロスは
- シャープペンシルの先駆けとなった「繰り出し式ペンシル」
- ボールペンの原型となった「スタイログラフィックペン」
などを発明し、ボールペンやシャープペンシルの歴史を語る上では外す事が出来ません。
オバマ大統領など著名人にも愛好家が多く、高級筆記具のシンボルとして今なお世界中で愛されているブランドです。
タウンゼント
CROSS(クロス)のボールペンの中でも最もベーシックでビジネスユースに人気のモデルが「タウンゼント(TOWNSEND)」。
TOWNSEND(タウンゼント)という名前の由来は、創業者である「アロンゾ・タウンゼント・クロス」から取られているんですね。
このモデルは、オバマ元アメリカ合衆国大統領も愛用しているモデルで、オーソドックスなフォルムが人気。
昇進祝いなどの贈り物としても重宝されています。
CARAN d'ACHE(カランダッシュ):スイス
CARAN d'ACHE(カランダッシュ)は1915年創業のスイス最大の筆記用具メーカーです。
スイスの総合ブランドとして、万年筆やボールペン、鉛筆、ライター、バッグなど多様な製品を手掛けていますね。
外観の特徴は六角形のボディと彫金加工。
もともとカランダッシュは鉛筆の生産から始まったメーカーで、ボールペンや万年筆の6角形デザインが目を惹きます。
個人的には、スイス=高級腕時計というイメージから職人気質なブランドを連想してしまいますが、カランダッシュも例に漏れず職人のこだわりが随所に見られます。
VARIUS(バリアス)
書き味は世界最高峰と言われる事もある最高級モデル。
貴金属の彫金技術はもちろん、ウッドやカーボンの加工も美しく、多種多様な素材を取り入れたデザインで人々を魅了します。
その美しさは、持つ人へ所有する喜びを与えてくれます。大切な人に贈る一本としてもふさわしいモデルです。
(価格帯に幅がありますが、非常に高価なボールペンです)
Waterman(ウォーターマン):フランス
ウォーターマンはフランスの高級筆記具メーカーで、1883年に世界で初めて万年筆を開発して販売したメーカーです。
今では当たり前となっているクリップつきのキャップや、カートリッジインク機構はウォーターマンが開発したものなんですよ。
ウォーターマンの筆記具の特徴としては何よりも「美しいデザイン」が挙げられます。
もとは、アメリカのメーカーでしたが、アメリカ法人倒産後にフランスで存続し、今でも世界有数の高級筆記具メーカーとして君臨しています。
Metropolitan(メトロポリタン)
メトロポリタンは「世界中のどこの都市にも似合い、時空を超えて愛されるシンプルでエレガントな筆記具」をコンセプトとして開発された人気モデル。
細身で硬い書き味が特徴で、スタイリッシュない印象が特に若いビジネスマンを中心に人気を博しています。
エネルギッシュに、スマートに働く30代前半のビジネスマンにおススメ出来るモデルの一つです。
PILOT(パイロット):日本
日本の万年筆業界のトップシェアを誇るパイロット。もちろん世界的にも有名な筆記具ブランドの一つです。
パイロットは何よりもコストパフォーマンスとそのラインナップの多さに優れており、実用筆記具から高級筆記具まで幅広くカバーして多くのシェアを獲得しています。
また、Made in Japanの高品質な万年筆やボールペンはもちろん、30代の男性なら高校生や中学生の時に一度は使った事があるであろう「ドクターグリップ」など、数々のヒット作を生み出しています。
TIME LINE(タイムライン)
ダブルアクションという新機構により、ペン先を丸ごと収納してしまう革新的なボールペン。
直接鞄に入れたりスーツの内ポケットに差しても、インクによる汚れなどの心配がありません。
また、手にした時のフィット感や書き心地の軽さはさすがパイロット!の一言。
AURORA(アウロラ):イタリア
1919年、イタリア最初の万年筆製造業者として、イタリア北部のトリノ市に創立されたアウロラ(AURORA)。
独創的なデザインや機構により、つねに「機能」と「デザイン」の一致を追求し、筆記具の世界に影響を与え続けている高級筆記具ブランド。
アウロラは、ペン先からボディに至るまで、自社工場で生産している数少ないメーカーで、「MADE IN ITALY」のトップと言えるメーカーの一つです。
オリジナルの美しい樹脂「アウロロイド(アウロラ樹脂)」を用いて1本1本削り出した外装が特徴的で、同じ模様は2つとないと言われています。
まとめ
いずれにせよ、取引先と商談や打合せをする際には「TPOを考えて持っていくボールペンを選ぶ」ようにしましょう。
実際、上司と同行の際はもっと安いシンプルなペンを持っていったり、実用ボールペン(ジェットストリーム)等を選ぶことも多々あります。
ぶっちゃけた話、実用ボールペンだったらジェットストリームが最強ですよ(笑)書き心地も良いし、安いし、コスパ良すぎです。
ただし、良いボールペンを一本持っておくというのは、上を目指すビジネスマンにとって必須だと思います。一生ものと言うと大げさですが、高級で上品な筆記具は、所有する喜びも与えてくれますから。
選び方については色々ありますが、高額なものを買うときはぜひ参考にしてみてくださいね。