※こちらの記事は自己責任です。
どのような結果になっても責任は取れないのでご注意ください。
爬虫類を飼うときの定番シェルターといえばスドーのウェットシェルターですよね。わかります。
どのブログでもインスタでもYOUTUBEでも必ずといっていいほど出てきます。
ですが、無塗装な陶器のためカビが生えたり汚くなったりと悩みはつきないようです。
そこで今回は汚れが目立たず、さらにインテリアに馴染むよう、色を塗ってカスタムしていきたいと思います。
ウェットシェルターを塗装するメリット・デメリット
ウェットシェルターの元々のメリットは、上の水入れ部分から少しずつ染み出した水分が、シェルター内部の湿度を一定に保ってくれることですよね。
ですが、全体的に素焼きポットの地肌そのままなので、シェルター内部に染み込む以上に外側へ水分が逃げているそうなのです。
また、放出と同時に気化熱が発生して温度も若干下がるようでして、そのあたりを改善できるのが生体への最大のメリットになるのではないでしょうか。
見た目もかなりよくなりますしね。
とはいえ、素人が塗装するので塗料に使われているケミカルな成分が残ってしまう可能性はあります。これがデメリット。
まー、女性に人気な爬虫類ですし、塗料には化粧品以上にケミカルな要素もないでしょうから多分大丈夫でしょう。
完全に塗料が乾燥していること前提ですが、マニキュアみたいなもんだと思っています。
ブラックへカスタム
今回は、カスタムっていうほどの仰々しい内容じゃないのでアレですが、これがレオパのインテリア第一弾の記事になります。
食器用にも使える「ワシンの油性ニス」で、シェルターを真っ黒に仕上げたいと思います。
テーブルなどにも使えるほど強度のある油性ウレタンニスにしました。※ 黒以外にも色々な種類があります。
時間に余裕のある人はマスキングテープを使ったり、ステンシルしたあとにクリアニスを使えばさらにカッコよく仕上げられると思いますよ。
また、スポンジをつかってエイジング塗装にチャレンジしてみるのもいいですね。
塗料の種類の秘密とは?
爬虫類用のインテリアに使うとき、気をつけておきたいのが塗料の種類です。
- 水性アクリル ニス
- 水性ウレタン ニス
- 油性ウレタン ニス
たぶんホームセンターの塗料売り場にいけばこんな感じで分かれていると思います。
油性でも水性でもいいので、とりあえず「ウレタン」を選ぶことが第一。アクリルは安いのですが、耐久性の面でアウトです。
あとは
油性のメリット、厚く硬く均等に塗りやすい。
水性のメリット、臭いが少なく室内でも塗れる。
みたいなところで、いくつか塗ってみると感覚がつかめると思います。
あ、あと水性だと密着力が弱いため、プライマーという下塗りがないと厳しいかもしれません。
ホームセンターに行けば素焼き鉢植えポットが100円前後で売っているので、練習用に丁度いいと思います。
ニスとステインの違い
ニスは表面を保護するもの、ステインは色を付けるもの、なのでステインやオイル系の塗料を使ってしまうと表面保護ができません。
自然な風合いを活かすときにステインを使いますが、今回は目的が違うのでニスを選択しました。
ステインの雰囲気が好きな人は、仕上げに透明のつや消しニスを塗ってしまえばいい感じに仕上がるはずです。
塗っていくよー
油性ニスは、水性と違ってシンナーが揮発します。可能な限り外で作業しましょう。
室内作業すると家族からブーイングがきますから。
どうにもならないときはお風呂場で換気扇ぶん回し作業も可能ですが、換気能力がそこまで高くはないためあまりおすすめしません。
ということでベランダで作業。
ワシンのニスは中に金属ボールが入っているので、混ざるようによーく振りましょう。
もう良いかな?と思ってから100回ぐらい振っておくと安心です。
ここが仕上がりを左右するため、騙されたと思っていっぱい混ぜてください。
ペラペラの容器がついていましたので、これを使っていきます。
ハケは何でもいいんですけど、油性だと使用後に固まってしまうため100均でいいと思います。
ホームセンターだと100円以下で売ってたりしますが、塗れたらなんでもいいです。
油性のような硬い塗料を塗るときは、画像のように毛の長いハケは使いにくいので注意が必要です。
あと、ハケがなくても頑張ればたぶん歯ブラシとかでも塗れると思います笑
あ、完全に忘れていましたが、塗る前に一度洗剤で洗ったほうがいいです。
手の脂とか、型から剥離するためのオイルが残っていたりして、塗料を弾く場合があります。
というか今回、結構弾いてしまって塗るのが大変でした。。。
ハケ塗りのコツは、誰かが見たときに「何してんねん!」っていわれるぐらいうすーく塗っていくことです。
かすれるぐらい薄いのが理想です。
薄く塗り重ねる理由はいくつかあるのですが、
- 厚塗りすると表面が固まったときに下層が乾燥しにくいから
- 薄く塗ると密着力がよくなりプライマーの代わりになる
こんな感じです。5年ほど塗装関係の仕事をしていて見つけた裏技です。
ハケ塗りだけじゃなくスプレー塗装も一緒なので、騙されたと思って一度やってみてください。
これで2回目ですが、まだまだ全然薄いのがわかると思います。
一回塗るたびに乾かしていきます。
ドライヤーやハロゲンヒーターなんかを使うと時短できますが、1日程度置くと仕上がりがものすごく良くなります。
シンナーが残っている状態でガンガン温めると燃える可能性があるので、温めるときはギリギリ手で触れる程度の温度管理が必要です。
ウェットシェルターの上部分をどこまで塗るのか迷いましたが、上部側面は塗らないことにしました。
ここを塗ってしまうと塗料がポロッと剥げたときに、飲み水に入ってしまうからです。
溶剤が抜けきってしまえば爬虫類に影響は出ないでしょうけど、後で後悔しそうなことはできるだけ先に対処しておきましょう。
はみ出した部分はあとでカッターなどで削り取ります。
そこそこ仕上がってきた
何回目だったかなー
たしか4回目ぐらいだったと思います。
1回塗るのに10分ほど、ここまでに40分ほど掛かっています。
失敗した!
ウェットシェルターって性格悪い形をしてますよね。笑
塗れてない部分を確認しようと、手に持ったら滑り落ちました。。。
オーマイガー!
無理やり起こしましたが、明らかに塗装が剥げている気がします。
画像奥に魚拓ならぬシェル拓が見えます。。。
一生懸命ペンキを塗ったベンチに座られたときのような気分です。
あばばばばばばば
寒すぎて塗料のノリが悪かったのも災いして、かなり剥げてしまいました。
横着して乾ききらないうちから上塗りしたのが駄目でした。
またチマチマ重ね塗りしないと。。。
塗り終わったら放置プレイ
途中でトラブルはありましたが、無事に一通り塗ることができました。
あとは自然にまかせて放置です。
お疲れ様でした。
ギラッギラのツヤッツヤ!
乾かしている途中経過です。エグいぐらい光っています。
模様に見えるのはすべて背景です。それぐらいテッカテカです笑
「あーあー、今のケージに似合わないなー」
って思いながらどうするか考え中。
色ムラや塗装のムラなんかは今回わざと付けましたが、気になる人は乾いてから400番前後のペーパーを掛けて、再度仕上げ塗りをすることで消えます。
もしくは、薄め液を使って塗料を薄めておくとボコボコした表面にならずにすみます。
仕上げはハロゲンヒーター
あんまり褒められたやり方ではないので参考程度にしてください。
ドライヤーがどうしても見つからなかったため、ハロゲンヒーターを近距離で当てて硬化させています。
部屋の中でやっているのでシンナーの臭いが充満してつらい\(^o^)/
本来ならこんなことをしなくても、7日程度あれば臭いも抜けて硬化も落ち着くそうですし、この工程はやらなくても大丈夫です。
急速に硬化させると収縮によってひび割れたりするので良いことは一つもないです。
加工おわり!
最終的に320番のまな板磨き用スポンジを使ってざっくりキズをつけ、さらにかっさ棒を使ってユーズドな感じに仕上げにしました。
茶芯だから色落ちが渋い!
写真に撮りにくいですが、実物はかなりいい感じになっています。自画自賛!
もうちょい乾いてからもう一度ペーパーで磨いて、もう少し荒っぽくしてもいいかも。
ケージに置いたらこんな感じ。
もう一つ何かが足りない気もするけど、洗っているうちにもっとキズがついてきていい感じに落ち着くでしょう。
ドノーマルよりもカッコよくなったので満足!
保湿能力も初期状態から比べると明らかに上がっています。
あとは使ってみてどう改良するのかを決めて行きたいと思います。
おわり!