テレビをつけっぱなしで寝落ち。誰でも一度は経験したことありますよね。
家族に「いい加減にテレビ消して!」と怒られ、もう寝ているのに「まだ見てるよ!」と反論した人もいるでしょう。
じつはテレビをつけたまま寝てしまうことって、体に相当負担がかかっているんです。電気代もムダにかかりますし、百害あって一利なし。
とくに、光や音がないと不安で寝れない。という人は心理的に安心すると思い込み、テレビに依存しているかもしれません。
「すぐテレビを消すようにしましょう!」と言われても、なかなか消せないはずです。
今回は、なぜテレビをつけたままにしてしまうのか、体に起こる恐怖を解説していきます。
管理人
目次
テレビをつけたまま寝てしまう”原因”と”心理”
あなたは、なぜテレビをつけて寝てしまうのか考えたことがありますか?
- いつの間にか寝てしまっていた。
- 静かな場所で寝ることができない。
など、一人一人違った原因がありますが、原因は大きく分けて3タイプのに分けることができます。
タイプ1:いつの間にか寝てしまっているタイプ
仕事から帰って、食事と入浴を済ませテレビを見ていると、その日の疲れからいつの間にか寝てしまっていた。
なんてことは誰でも経験したことがありますよね。たまにならいいんですが、これが毎日習慣化してしまうと改善が必要です。
また、見たいテレビ番組が終わらない、録画した番組がたくさん残っている場合も、一気に見てしまいたいですよね。
その結果、テレビを消すタイミングが分からなくなり、そのまま寝てしまいます。
タイプ2:考え事から逃れるためにテレビを付けているタイプ
ストレスや悩み事など、日々のことを忘れるため、無意識にテレビを眺めているタイプ。
悩めば悩むほど、考えれば考えるほど目がさえてしまうので、テレビやスマートホンを見て気をそらしていることが多いです。眠るための準備をしていると考えられます。
タイプ3:音や光がないと落ち着かず不安で眠れないタイプ
大人数の家族がいる、親が夜勤で夜ドタバタしていた、電車など常に音がする近くに住んでいたなど「寝る時間に音がしている環境」で育った人が一人暮らしをしている場合などによく見られるタイプです。
また、スマートホンが普及し、動画などを見ながら寝る人も多くいます。
テレビをつけたまま寝ると起こる体への影響
「テレビをつけたままで寝ても、ぐっすり眠れているから大丈夫。」とか思ってないですよね?
あなたの思っている以上に、体や脳は影響を受けています。
1:ストレスを減らすことができない
脳は睡眠中、記憶や情報を整理しています。脳の中で整理することで嫌なことや不安なことを冷静に考えることができるようになります。
朝起きると「なんであんなことで悩んでいたんだろう?」「やるしかないか!」などスッキリ爽快なときがあると思います。
テレビの音などで脳の働きの効率が悪くなり整理整頓できず、翌日に持ち越してしまうので、朝起きてもスッキリ起きることができなくなります。
2:脳が休まらずオーバーヒート状態になる
眠りには「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」という2種類の眠りがあります。
通常、寝ている時私たちはレム睡眠とノンレム睡眠を一定の周期で繰り返しています。
・脳が記憶や情報を整理している時・・・レム睡眠(浅い眠り)
・脳が休む時・・・ノンレム睡眠(深い眠り)
テレビの光や音が入ることにより、記憶や情報の整理をしている脳の作業効率が悪くなってしまいます。
脳の作業が遅れるとレム睡眠(浅い眠り)の時間が増えノンレム睡眠(深い眠り)の時間が減ってしまい、脳は休むことができずオーバーヒートしてしまうのです。
そして翌朝や日中に、以下の症状などが起きてしまいます。
- やる気がおきない
- イライラする
- 目の疲れ
- 肩こり、腰痛
3:疲労回復、代謝の促進ができない
睡眠のゴールデンタイムという言葉を聞いたことがあると思います。
夜10時~深夜2時の間はホルモンの発生が活発になり、老化防止や免疫などさまざまなことにメリットがあります。
このホルモンを活発に分泌させるには、ぐっすり深く眠ることが大切なんです。
テレビの光や音などにより眠りが浅くなると、当然このホルモンの分泌も少なくなり、翌日疲れが抜けないように、どんどん疲労が蓄積されてしまします。
4:常習化すると病気を引き起こす
いやいや全然問題ないでしょ。と、いつまでも続けていると病気になる可能性もあります。
- 睡眠障害
- うつ病
- 不妊
これらの病気は、睡眠による影響で確率が高くなると言われています。
脳は睡眠中でも80%は活動しています。「記憶の整理」、「回復」、「ストレス緩和」などで大忙しなのに、ほかの情報が入ってくると作業効率が悪くなり眠りが浅くなり「睡眠の質」が低下してしまします。
テレビをつけたままでねてしまうと「質の高い睡眠」をとれなくなってしまいます。
習慣化すると「テレビがないと寝れなくなる」
初めは、いつの間にか寝てしまっていたかもしれません。
ですが、毎日テレビをつけたまま寝てしまうと習慣化し、「テレビをつけていないと寝られない」ようになってしまいます。
↓なんとなく毎日テレビをつける
↓テレビをつけたから寝ることができた
↓テレビがついていない、音がないと不安になる
↓テレビをつけないと眠れない
毎日テレビをつけて寝るという習慣が「テレビをつけていないと寝られない」という思い込みになり、不安を取り除くために、いつの間にか無意識にテレビをつけてしまうようになってしまうんです。
「テレビをつけると寝られる」という思い込みが、不安を感じさせ習慣化してしまいます。
電気代も想像以上にかかる
テレビをつけっぱなしの状態でかかる電気代も案外バカにできません。
5年間で約65.000円1日の電気代:36円(9時間×4円)1カ月の電気代:1080円年間:約13,000円
65,000円ですよ!勿体無いです。無駄金です!これだけあれば欲しいものも買えちゃいます!
デメリットをメリットに変えて睡眠の質を上げる方法
寝ている間に1番のデメリットは、テレビのチカチカする光と音です。
一緒に寝ている家族、子供にも悪影響なので、まずは目を覚まさせる光(ブルーライト)を浴びないようにすることから考えていきましょう。
音はそれからでかまいません。
方法その1:寝る予定の1時間後を目安にテレビのタイマーを付ける
まずは、テレビのタイマー機能を設定することからはじめてみましょう。
テレビを付けたまま寝る習慣を、テレビを付けたらまずタイマーをセットして寝るまでを一連の流れに変えられればOKです。
もし家族がテレビをつけたままにしている場合は、本人に設定するように言う、それでもダメなら家族が設定してあげるなど工夫していきましょう。
我が家では、一度の設定で繰り返しオン/オフできるコンセントタイマーを使ってテレビを自動で消していました。かなり便利でした。
眠る時間の2〜3時間後に設定すると本人も気づかず再びテレビを付けることはなくなるはずです。
- 11時に寝る予定の場合→1時に切るタイマーを設定
ずっとつけたままにしているより健康面でも良くなります。
方法その2:スマートホン、タブレットをイヤホンで聞く
もう一つは、テレビは見ずにラジオや音楽、好きなテレビ番組を聞スマートホンで聞く方法です。
悪影響なブルーライトを減らし、音を入眠作用に変えるデメリットをメリットに変える方法です。この方法で私はテレビを付けなくなりました。
- コードの付いていないイヤホン(独立型ブルートゥースイヤホン)を付ける
- スマホのタイマーをセットする
- 好きなラジオやTV番組をスマートホンの画面を暗く(ブルーライトカット機能があればそれも)して見ながら寝る
コードが付いていない独立型イヤホンはコチラから確認できます。
ブルーライトをカットできる、周りにも迷惑がかからない、寝付きが良くなり睡眠の質が上がるなどメリットがあります。
最終的にはリラックスして入眠しやすくなる「α波」が多く出るようヒーリング・ミュージックを聞いて眠りにつけるようにしたいですね。
ブルーライトカット機能がない場合は、アプリがあるので検索してみてください。
まとめ
テレビをつけたまま寝るとあなたが思っている以上に体に負担がかかります。
その結果、仕事にも影響しさらにストレスが溜まるジレンマになってしまいます。
テレビを消すことで電気代もかからずその分貯金や好きなものを買うことも。
すぐに実践できるので「テレビをつけたまま寝てしまう」悩みが少しでもあるなら、是非トライして見てくださいね!
■参考文献
PHILIPSUK日本睡眠学会-睡眠の定義-意識水準と脳波パターンブルーライト研究会-ブルーライトとは-睡眠への影響